接客・トーク術

キャバ嬢の話題ネタ一覧——初対面・常連・季節別

キャバ嬢が席で使える話題ネタを、初対面・常連・季節の3つに分けて表にしました。話題は、自分が面白い話をするためのものではありません。お客様に話してもらうための入口です。だから表には、話題の名前だけでなく「ひとこと目」と「どこへ広がるか」を並べています。出勤前に、初対面・常連・季節の表から1つずつ選んでおくだけで十分です。

沈黙が来たときのつなぎ方はキャバクラの席で沈黙が来たら——会話の立て直し方に、話題を出したあとの聞き方はキャバクラで聞き上手になる方法——話題別の聞き方にまとめています。


初対面で使いやすい話題

初対面では、お客様のことを何も知りません。答えやすく、どんな人でも何かしら話せる話題から入ります。

話題 ひとこと目 広がる先
今日ここに来た流れ 「今日はお仕事帰りですか?」 仕事、よく飲む街
よく来る街 「この辺はよく来られるんですか?」 行きつけのお店、よく使う駅
飲み物の好み 「いつもは何を飲まれることが多いですか?」 好きなお酒、食べ物
今週の調子 「今週、忙しかったですか?」 仕事、週末の予定
最近おいしかったもの 「最近おいしかったお店ってありますか?」 好きな料理、出身地の味
休みの日の過ごし方 「お休みの日は、外に出る派ですか?」 趣味、スポーツ、旅行
出身地 「ご出身はこっちなんですか?」 地元の名物、学生時代
好きなスポーツ 「スポーツって、観たりします?」 応援しているチーム、昔やっていたこと
最近見ているもの 「最近、何か見てるドラマとかあります?」 好きな俳優、休みの日
持ち物・身につけているもの 「その時計、すてきですね」 こだわり、選んだきっかけ

ひとこと目は、「はい」「いいえ」で終わってもかまいません。返ってきた答えに「そうなんですね。どんなお店が多いんですか?」と一つ聞き足せば、次の話題が出てきます。持ち物を褒めるときは、値段やブランドの話に進めず、選んだ理由を聞くほうが話が続きます。

話題を振ると、「〇〇ちゃんは?」と同じ質問が返ってきます。好きな食べ物や休みの日のことなら、短く答えて、同じ質問を返せば話はお客様に戻ります。ただ、自分の生活に近いことは、答えなくて大丈夫です。

聞き返されること 返し方の例
休みの日、好きな食べ物 「だいたい、のんびりしてます。〇〇さんは?」と大まかに答えて返す
住んでいる所、最寄り駅、帰り道 「そこはナイショにしてるんです。〇〇さんはこの辺なんですか?」。路線や駅名、帰る方向は言わない
本名 「ここでは(源氏名)でお願いしますね」
昼の仕事、家族のこと 「それはナイショです。〇〇さんのお仕事の話のほうが気になります」
年齢 「ナイショです」と笑って、別の話へ
彼氏がいるか 「ご想像にお任せします」
いくら稼いでいるか 「それは秘密です」。食い下がられたら「そういう話はちょっと」と話を変え、それでも続くなら黒服に
LINEやSNS、電話番号 お店のルールに合わせる。教えてよいお店でも、個人のアカウントや電話番号ではなく仕事用のものにする。仕事用がまだ無ければ「お店に確認してからでもいいですか?」と、その場では交換しない。教えないと決めたら、次に聞かれたとき「お店のルールで、お伝えできなくて」

LINEを交換してよいかはお店によって違うので、入店のときに確かめておくと迷いません。どれも、しつこく聞かれるときは、その場で強く言い返さずに一度かわして、席を離れたときに黒服に伝えて大丈夫です。帰りに送りがあるかどうかも、入店のときに確かめておくと安心です。

何をどこまで話すかの考え方は、キャバクラで聞き上手になる方法の「話していいこと、話さなくていいこと」にもまとめています。

初対面の席での質問の組み立て方は、また会いたいと思われる初回接客の話し方——質問7割にあります。


2回目以降・常連のお客様と使う話題

2回目からは、新しい話題を探すより、前回の話の続きがいちばん使えます。お客様は「覚えてくれていた」と感じますし、こちらも話題を考えずに済みます。

話題 ひとこと目 気をつけたいこと
前回の仕事の話の続き 「この前おっしゃってた出張、どうでした?」 細かい中身まで詰めて聞かない
趣味の近況 「最近、ゴルフ行けてます?」 結果が悪そうなら「それは悔しいですね」と受けて、楽しかった所を聞く
行きたいと言っていたお店 「あのお店、行けました?」 「連れて行って」とは言わない。誘われたらその場で返事をせず「お店に聞いてみますね」
最近うれしかったこと 「最近、何かいいことありました?」 無いと言われたら、無理に探さず別の話へ
忙しさ・疲れ具合 「最近、お仕事忙しかったですか?」 病気の話は深追いしない
お客様から話してくれた家族の話 「この前のお子さんの運動会、晴れました?」 自分から家族のことは聞かない
前に聞いた好きなお酒 「前におっしゃってた〇〇、最近も飲んでます?」 こちらから「飲みたい」とねだらない
今月の季節の話 下の季節の表から選ぶ —

上司や同僚と一緒の席では、前回の席で聞いた家族や仕事の話は出さず、お客様が自分から話すまで待ちます。ほかの人の前で私的な話を出されると、お客様が困ることがあります。

前回の話を覚えておくには、席のあとに一言メモを残すのが確実です。何をどう残すかはキャバ嬢の顧客管理メモ術——整理で指名が変わるにまとめています。

この前おっしゃってた出張、どうでした?

お客様

覚えてたの? いや、それがさ、帰りの新幹線が止まって大変だったんだよ

えー、それは大変でしたね。どこで止まったんですか?

お客様がまだ話し足りなそうなまま席が終わるときは、「その続き、また今度聞かせてください」と添えておくと、次の来店のひとこと目がそのまま残ります。やり残したことほど記憶に残りやすいという傾向は、心理学者ツァイガルニクが1927年に報告したもので、「ザイガルニク効果」とも呼ばれます。


季節の話題——1月から12月の一覧

季節の話題は、誰とでも同じように話せて、立ち入りすぎることもない話題です。その月に使いやすいものを表にしました。お盆のように、地域で時期が違う行事もあります。

月 話題になりやすいこと ひとこと目
1月 お正月、初詣、寒さ 「お正月はゆっくりできました?」
2月 節分、バレンタイン 「節分の豆まきって、今もします?」
3月 年度末、送別会、花粉 「年度末って、やっぱりお忙しいですか?」
4月 新年度、異動、お花見 「職場に新しい方、入ってきました?」
5月 ゴールデンウィーク 「連休、どこか行かれました?」
6月 梅雨 「雨の日のお休みって、何してます?」
7月 夏休みの予定、お祭り 「今年の夏、どこか行く予定ありますか?」
8月 お盆、帰省、花火 「お盆は帰られるんですか?」
9月 残暑、秋の連休 「まだ暑いですよね」のあと「秋の連休、どこか行かれます?」
10月 朝晩の冷え込み、ハロウィン 「夜、だいぶ涼しくなりましたよね」
11月 紅葉、鍋、年末の予定 「そろそろ鍋の季節ですね。何鍋が好きですか?」
12月 忘年会、クリスマス、年末年始 「忘年会、もういくつか入ってます?」

帰省や年末年始の話は、家族の話につながります。「今年は帰らないかな」と短く返ってきたら、理由は聞かずに、食べ物や休みの過ごし方の話へ移ります。クリスマスやバレンタインは、恋人の有無を聞く入口になりがちですが、聞くとしても軽く一度までにしておきます。

3月・4月の異動の話も、お客様によっては触れられたくない話のことがあります。返事が短ければ、中身は聞かずに別の話へ移ります。

お店で周年やハロウィンなどのイベントがある月は、それ自体も話題になります。お店のイベントの話をするときは、来店のお願いばかりにならないよう、お客様の予定を聞くところから入ります。


避けたい話題と、出たときの返し方

自分からは振らないほうがいい話題もあります。ただ、お客様のほうから出てくることもあるので、返し方も一緒に持っておくと慌てません。

話題 避けたい理由 お客様から出たときの返し方
政治・宗教 意見が分かれ、言い合いになりやすい 「私、そこは詳しくなくて」と受けて、別の話へ
年収・お金 自慢にも詮索にもなる お客様の自慢なら、金額には触れず「お仕事、頑張られてるんですね」
ほかのお客様・キャスト 比べた話や噂は、どこかで伝わる 噂には同意せず「そうだったんですね」。誰が来ているかを聞かれたら「お客様のことは、ほかの方にはお話ししないようにしてるんです」
容姿・年齢・体型 冗談のつもりでも傷つけることがある 自分のことを言われたら話を変える(年齢を聞かれたら上の表の返し方で)。体の部位に触れる言い方や、何度も言われるときは下ネタと同じ扱い
前の恋人・離婚 お客様の古い傷に触れることがある お客様が話したいようなら聞く。こちらから掘らない
下ネタ・体の話 線を越えるきっかけになる 話題を変える。続くなら「そういう話はちょっと苦手で」
お店や仕事への不満 席の空気が重くなる 席では言わない。聞かれたら「楽しくやってます」。困っていることは、席の外で黒服や店長に

下ネタや体の話が断っても続くとき、体に触れられたときは、話題の工夫で頑張らなくて大丈夫です。触れられたときは1回目でも、黒服やスタッフに合図してください。どう合図するかはお店によって違うので、入店したら最初に黒服に聞いておくと安心です。決まっていなければ、お手洗いなどで席を立って、その足で黒服に伝えます。お店に伝える目安は痛客への接客——タイプ別の対処と線を越えたときにあります。


話題の持ち方——出勤前に3つだけ選ぶ

この一覧を全部覚える必要はありません。出勤前に、次の3つだけ決めておけば席は回ります。

  • 初対面の表から、自分が言いやすいひとこと目を1つ
  • 季節の表から、今月の話題を1つ
  • 次に来そうなお客様のメモを見て、前回の続きを1つ(入ったばかりでまだメモが無ければ、今日の席で出た話を1つ覚えて帰る)

知らない話題が出たときは、知ったふりをせず「それ、知らないです。どういうものなんですか?」と聞く側に回れば十分です。お酒の銘柄や割り方の話が多いお店なら、キャバ嬢のお酒の知識——割り方・銘柄・シャンパンを一度読んでおくと、話についていきやすくなります。


よくある質問

Q. 話題を振っても、一言で終わってしまいます。

話題が悪いというより、お客様が今は話したい気分でないこともあります。何度か振っても短い返事が続くときは、無理に次の話題を出さず、お酒を作ったり、おしぼりを替えたりしながら、静かな時間を受け入れても大丈夫です。お客様のタイプごとの話しかけ方は、キャバ嬢の会話が続かない原因と対策——トーク術にまとめています。

Q. 同伴のときも、この一覧の話題で大丈夫ですか?

使えます。ただ、同伴は食事の席で時間も長いので、待ち合わせから入店までの流れの中で話題を選ぶほうが自然です。同伴ならではの話し方は同伴で何を話す?会話が続くネタと流れの作り方にあります。


今夜は、初対面の表から1つ、季節の表から今月の1つ、前回の続きを1つ選んで出勤してみてください。まだメモが無ければ、今日の席で出た話を1つ覚えて帰るところからで大丈夫です。話題がいくつか手元にあるだけで、席に着いたときの気持ちに余裕ができます。

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