指名・売上アップ

本指名と場内指名の違いとは——給料・評価への影響を整理

本指名と場内指名——この2つの違いをおさえておくと、バックの計算も自分の評価も見え方が変わります。この記事では仕組みの基本から、場内指名を本指名につなげる会話の作り方まで整理します。


本指名・場内指名とは——2つの基本を30秒でおさえる

場内指名(フリー指名) は、来店後の接客中に「あなたにしよう」と選んでもらう指名です。ヘルプで入った席からそのまま移行するケースも含まれます。

本指名(本担当) は、来店時点から「○○さんを呼んでほしい」と名前が出る指名です。事前にLINEや電話で連絡が来るパターンが多く、リピーターがほとんどです。

場内指名 本指名
タイミング 来店後・接客中に決まる 来店前から指名確定
主な客層 初来店・フリー客 リピーター・常連
バック単価 店による(低め設定が多い) 店による(高め設定が多い)
評価への影響 数をこなすと評価に出る 安定した売上の柱になる

どちらが上、ということはなく、役割が違います。場内指名は新規を取り込む力、本指名は継続的な関係を育てる力——そう分けて考えると整理しやすいです。


バックと評価への反映——どちらがどう給料に効くか

バックの設定は店によって異なりますが、一般的に本指名のほうが1本あたりの単価が高めに設定されていることが多いです。場内指名が500〜1,000円前後、本指名が1,500〜3,000円前後というのが、よく見られる目安です(店舗・エリアにより差があります)。

場内指名が多いキャストは「新規を取れる接客力がある」、本指名が多いキャストは「リピートを作れる関係力がある」という見られ方をすることが多いです。

本指名が増えると売上の予測が立てやすくなるため、シフトの融通が利きやすくなったり、新人教育を任されたりと、待遇面での変化が出てくることもあります。


場内指名を本指名につなげる会話の作り方

場内指名からリピートにつなげるには、終わり方が重要です。カーネマンらのピーク・エンドの法則によると、体験の記憶は「一番盛り上がった瞬間」と「終わり方」で決まる傾向があります。席の最後の数分を意識するだけで、印象の残り方が変わります。

話を全部出し切ってしまうのも、よくあるパターンです。次回につながる「続き」を意図的に残しておくほうが、記憶に残りやすくなります。

帰り際のLINE交換や次回への橋渡しも、席の終わりに自然に出せると効果的です。

今日はありがとうございました。楽しかったです

お客様

こちらこそ。また来るよ

ぜひ。次は○○の話の続き、聞かせてください

お客様

覚えてたんだ、じゃあ楽しみにしといて

「覚えていた」という事実が、次の来店の動機になります。メモを取る習慣があると、次の席でさりげなく使えます。


本指名を増やすために意識したい3つのこと

① 名前を覚えてもらう接触を増やす

ザイアンス(1968)の単純接触効果として知られているように、接触回数が増えるほど好意が生まれやすくなる傾向があります。LINEの返信、来店時の一言、ドリンクのお礼メッセージ——小さな接触の積み重ねが次の来店につながります。

② 「この人に話したい」と思われる聞き方をする

質問の数より、相手が話したことへの反応が重要です。「それ、どういう意味ですか?」「そのとき、どう感じたんですか?」——深掘りの一言が会話の密度を上げます。

③ 次回への約束をひとつ作る

「次来たときに○○しましょう」という小さな約束が、来店の理由になります。「次はあのお酒、一緒に飲みましょう」くらいの軽いもので十分です。


よくある質問

Q. 場内指名と本指名、どちらを優先して増やすべきですか?

時期によって変わります。入店して間もない頃は場内指名を積み重ねて経験を増やし、半年〜1年ほどたってきたら本指名のリピーターを育てていくイメージが現実的です。どちらかを捨てるのではなく、フェーズに合わせてバランスを取るのがおすすめです。

Q. 本指名のお客様が急に来なくなりました。どう対処すればいいですか?

連絡を増やすのは逆効果になることがあります。「お元気ですか」程度の短いメッセージを一度送り、反応がなければしばらく間を置くのが自然です。仕事の都合や体調など、こちらには見えない事情があることも多いので、次に来てくれたときに気持ちよく迎えられる準備をしておくほうが長続きします。


指名の本数は、自分の接客を振り返る指標のひとつにすぎません。数より「あの席、よかったな」と思ってもらえる時間を積み重ねることが、結果として本指名につながっていきます。

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