キャバクラ初出勤でやること——前日の確認と当日の流れ

キャバクラの初出勤でやることは、大きく3つです。前日までにお店に確かめる、当日は時間の流れどおりに動く、帰る前に給料と帰り方を確かめる。接客そのものは、初日は先輩の動きを見て真似するくらいで足ります。この記事では、その3つを順番にまとめます。
席での動き方はキャバクラのヘルプ立ち回り——初日から使えるコツに、初めてのお客様との話し方はまた会いたいと思われる初回接客の話し方——質問7割にあります。
前日までにお店に確かめること
初出勤で困ることの多くは、「聞いておけばよかった」ことです。面接や体験入店のときに聞きそびれていたら、前日の夕方まで(お店が開く前)に、黒服か店長にLINEでまとめて聞いておきます。
明日からお世話になります、〇〇です。初めてなので確認させてください。①何時にどの入り口から入ればいいか ②持っていく身分証 ③給料の出方と、差し引かれるもの ④帰りの送りがあるか、を教えていただけますか
了解です。③は当日に現金で、ヘアメイク代と送り代が引かれます。④は送りがあります。①と②はこのあと送りますね
確かめておきたいことを表にまとめます(LINEの①〜④も入れています)。聞きそびれていたものだけ足して送れば十分です。
| 確かめること | 聞いておく理由 |
|---|---|
| 何時に入ればいいか(お店でヘアメイクをするなら、その分も含めて)。どの入り口から入るか | 開店前は表の入り口が閉まっていることがある。初日は説明や着替えで時間がかかる |
| 身分証は何を持っていけばいいか | お店には、接客をする人の生年月日や国籍を書類で確かめる義務がある(下で説明) |
| 源氏名は決まっているか。自分で決めるか | 初日のあいさつで名乗る |
| 時給と、保証があるか。バックの条件。締め日と支払日 | いくらもらえるかの元になる |
| 給料はその日に出るか、後日か。現金か振込か | 帰りにどうなるかが分かる |
| 給料から差し引かれるもの(源泉徴収の税金・ドレス代・ヘアメイク代・送りの費用・自分で頼んだ飲み物の代金など)と、お客様がツケ(売掛)を払わなかったときの負担 | 明細を見て「聞いていない」とならないように。「お客様がツケを払わなかったとき、その分を私が負担することはありますか?」と聞けばよい |
| 働き方は雇用か、業務委託か | 書面で条件をもらえるかや、罰金の扱いの考え方が変わる。業務委託と言われたら、罰金や差し引きの決まりがどの書面に書いてあるか、もらえるかを聞く |
| 遅刻や急に休むとき、ノルマに届かないときの決まりやペナルティ。連絡先 | 「何かあったときの決まりはありますか?」と聞けば角が立たない |
| ドレスと靴は借りられるか。借りるといくらか | 自前か貸し出しかで、持ち物も手元に残るお金も変わる。購入を勧められても、その場で決めなくてよい |
| お酒が飲めない・弱いこと。先に黒服に伝えておいてよいか | 初日から無理をしないため |
| 閉店は何時か。終電後はどう帰ればいいか(送り・タクシー・始発まで待てるか)。費用はかかるか | 終電に間に合わない時間に終わることもある |
| 体験入店のときと違うことはあるか(時給の決まり方・出勤の決め方・ノルマなど) | 体入の条件のまま続くとは限らない |
身分証は、言われたものを持っていきます。風営法第36条の2で、お店は接客をする人の生年月日と国籍(外国籍の人は在留資格なども)を、決められた書類で確かめて記録を残すことになっています。どの書類が使えるかは、お店に聞いておくのが確実です。マイナンバーカードを出すときは顔写真のある表の面を見せ、番号の面を求められたら、何に使うのかを確かめてからにします。
当日の流れと持ち物
当日は、お店に言われた「入る時刻」から逆算して動きます。ここでの時刻は、席に付く時刻ではなく、お店に入る時刻です。
| いつ | やること |
|---|---|
| 家でヘアメイクをする前(お店でするなら家を出る前) | 軽く食べておく。空腹のまま飲むと酔いやすい |
| 入る時刻の3〜4時間前 | 自分でヘアメイクをするなら始める。慣れないうちは時間がかかる |
| 家を出る | 移動時間に30分ほど足して出る。初めての道なので早めに |
| 入る時刻 | 言われた入り口から入り、「おはようございます」とあいさつ |
| 着いたら | 求められたら身分証を見せる(確認が済んだら返してもらう)。ロッカーと控え室の場所、お店の決まりの説明を聞く。書類へのサインを求められることもある |
| 開店まで | 着替え・ヘアメイク(お店でする場合) |
| 開店後 | 黒服に呼ばれた席に付く。初日はヘルプで付くことが多い |
控え室にいる人にも、あいさつします。名前を覚えてもらうより、まず顔を覚えてもらうくらいの気持ちで大丈夫です。
おはようございます。本日からお世話になります、〇〇です。よろしくお願いします
今日からなんだ。よろしくね
わからないことばかりなので、教えてもらえるとうれしいです
あいさつは一度で終わらせず、休憩や帰りのときにも「お疲れさまです」と短く声をかけます。人は、会う回数が増えるほど相手に親しみを感じやすい傾向があり、心理学者ザイアンスが1968年に「単純接触効果」として報告しています。短いあいさつを重ねると、職場になじみやすいと考えられます。
この働きは、お客様の側から向けられることもあります。毎日のように連絡が来るうちに親しみが増して、距離を置きにくく感じることがあるのも、同じ働きだと説明されることがあります。連絡の頻度やお店の外での誘いに困ったら、早めに店長に相談してかまいません。
持ち物は、次の3つに分けて考えます。
| 分け方 | 持ち物 |
|---|---|
| 必要なもの | お店に言われた身分証、スマホ、ハンカチ、帰りの交通費(タクシー代も考えた現金か交通系ICカード)、ストッキング、ドレスに合う下着、生理用品 |
| あると助かるもの | 常備薬、ミントやブレスケア、化粧直しの道具、ヘアゴムとピン、モバイルバッテリー、メモ帳とボールペン |
| 持っていかなくていいもの | 高価な財布やアクセサリー |
ドレスや靴を借りられるお店なら、初日は持っていかなくて大丈夫です。控え室のロッカーは鍵がないこともあるので、貴重品は少なめにして、帰りの交通費だけは別に持っておきます。持ち物を詳しく揃えたいときはキャバ嬢の持ち物・バッグの中身27選【完全ガイド】にまとめています。
初日の席で気をつけること
初日に指名が取れなくても、気にしなくて大丈夫です。初日の目標は、席の流れに慣れることです。
- わからないことは、お手洗いに立つときや席を移るときに黒服に聞く
- 座る位置やお酒の作り方は、お店によって違う。先輩の動きを見て、同じようにする
- 席を離れている間に何か入れられるのを防ぐため、自分のグラスは置きっぱなしにしない。戻ったら「新しいのをお願いします」と作り直してもらってかまわない
- 20歳未満の飲酒は法律で禁じられている。勧められたら断り、黒服に伝える
お酒を断るときの言い方はキャバ嬢がお酒を飲めない時の対処|断り方のセリフ例にあります。
初日は、お客様から連絡先を聞かれることもあります。お店のルールがわからないうちは、「まだ入ったばかりで、よくわからなくて。お店に聞いてからでもいいですか?」と返せば十分です。教えてよいお店でも、個人のLINEではなく仕事用のものに分けておくと安心です。お店の外での食事に誘われたときは、連絡先とは別の話として、ひとりで付いていかず、お店に相談してから考えます。住んでいる場所や本名も、聞かれても答えなくてかまいません。
帰る前に確かめること——給料・次の出勤・帰り方
上がるときに、3つだけ確かめます。
- 給料: その日に出るなら、金額と明細(何が差し引かれたか)を確かめる。前日に聞いた話と違うところがあれば、その場で黒服か店長に聞く。自分でも入った時刻と上がった時刻をメモしておくと、明細と照らし合わせられる
- 次の出勤: シフトの出し方を確かめる。次の日はその場で決めなくてよい
- 帰り方: 送りがあるなら、自宅の前ではなく少し手前や最寄り駅で降りてもかまわない。送りがなく終電もないときは、タクシーを呼ぶか、始発まで待てる場所があるかを黒服に聞く。お客様と一緒に帰ったり、知らない人の車に乗ったりしない。家族や友人に「今から帰る」と一言送っておく。お店の外でお客様が待っていたら、ひとりで出ずに黒服に伝え、お店から対応してもらう
合わないと感じたら。聞いていた話と違う、安心して働けないと感じたときは、次の出勤をその場で決めなくて大丈夫です。前借りやドレスの購入を勧められても、同じように持ち帰って考えてかまいません。「家に帰って考えて、あとでLINEで連絡します」で十分です。続けるかどうかを決めるのは、働く本人です。
給料の受け取り方の違いはキャバ嬢の給料、手渡しと振込の違いに、時給やバックの仕組みはキャバクラのバック・給料計算の仕組みを整理するにあります。
よくある質問
Q. 体験入店と初出勤は、何が違いますか?
体験入店は、そのお店で働くかどうかを決めるために、試しに働く日です。初出勤は、働くと決めてからの最初の日です。時給の決まり方やノルマ、出勤の決め方などが体験入店のときと変わることがあるので、前日の表の最後の行は聞いておくと安心です。
Q. 初日に何をすればいいかわからず、立っているだけになりそうです。
最初は誰でもそうです。黒服や先輩に「何かできることありますか?」と一言聞けば、頼めることを教えてもらえます。席ではグラスの減り方を見て、先輩の動きを真似するところから始めれば十分です。
初出勤の前日に、表の「確かめること」をLINEで聞いておく。それだけで、当日の不安の多くは先に片付きます。あとは時間の流れどおりに動いて、帰る前に給料と帰り方を確かめれば、初日はそれで十分です。


